｢RENT｣は伝説のミュージカルといわれています。作詞・作曲・脚本を担当したジョナサン・ラーソンは、1996年1月プレビュー公演の前日に35歳の若さで死亡してしまいます。翌1月26日オフ・ブロードウェイで初演。それからたった３ヶ月でブロードウェイへ進出。
センセーショナルでドラマティックな内容はピュリッツァー賞ドラマ部門、トニー賞ミュージカル部門作品賞他３部門など受賞。

映像作家のマークと元ロックバンドのボーカル、ロジャーは、古いロフトで夢を追いながら暮らしているが、家賃（レント）を滞納し、今日クリスマス･イヴの日に電気も暖房も止められてしまう。
マークはモーリーンに振られたばかり。そしてモーリーンの新しい恋人はジョアンヌという「女性」だった。
ロジャーはＨＩＶ感染者。ＳＭクラブのダンサー、ミミのことが好きだが、ミミもまたＨＩＶ感染者である。しかしそれを知らないロジャーは自分がＨＩＶ感染者である事に負い目を感じ、なかなか素直になれなかった。
マークとロジャーの親友コリンズは、二人に電話で近くに来ていると告げた直後に強盗に襲われてしまう。代わりにロフトを訪れたのは、元二人のルームメート、ベニー。今はロフトのビルのオーナーになって家賃の督促に来たのだ。その頃コリンズはストリート･ドラマーのエンジェルに助けられたが、彼らは共にゲイでＨＩＶ感染者だった。コリンズとエンジェルは互いに惹かれていく……。
そして季節が過ぎ、みんなの関係は少しずつ変わっていった。ロジャーはミミと暮らし始めたが、病気とドラッグに彼女が蝕まれてゆくのに耐えられず他の町へと旅立ってしまう。モーリーンとジョアンヌは喧嘩ばかり。マークは夢を捨てて生活のために仕事を始めた。幸せに暮らしていたコリンズとエンジェルのカップルにも別れが待っていた…。
またクリスマス･イヴがやってきた。皆は離れ離れになっていた。そんな彼らが再び出会い見たものは…。