今をさかのぼること60年前、空を飛ぶことが何より好きだった一人の作家が、星空と大地の間で書き残した永遠のベストセラー『星の王子さま』。世界70カ国以上で翻訳され、現在もなお人々を惹きつけてやまないのは、この童話そのものが目には見えない大切なものを秘めているからにほかなりません。
「心で見なくちゃ、ものごとは見えないんだ。かんじんなことは目には見えないんだよ」
「水は、心にもいいかもしれない……」。
「星があんなに美しいのも、目に見えない花がひとつあるからなんだよ…」。
1995年に世界で唯一の独占ミュージカル化権を獲得した音楽座ミュージカルが、著作権の切れた2005年より、本来描きたかった脚本・演出によって創りかえた「リトルプリンス」。そして今、2011年バージョンとして、この作品が再び胎動を始めました。珠玉の名言がちりばめられ、まだ多くの謎が残されているという名作に、音楽座ミュージカルの解釈を与えた、新しい『星の王子さま』が誕生します。
|